2010年8月 4日 (水)

See you からあげ

ここ数カ月、心身ともあまり調子が良くなかったのですが、最近になって、心窩部痛、胸やけ、吐気の症状の出現が頻繁になってきて、仕事に支障を来たすようになってきたので、今日の午前中、採血と胃内視鏡検査を受けに病院へ行ってきました。

会社でも毎年健診は実施されていますが、20代は採血も胃カメラも除外されているので、今日初めて胃カメラを飲んで(飲まされて?)きました。

計2回20分ほど薬で喉に麻酔をかけ、いよいよ飲み込むことになったのですが、予想以上にきつかったです。かなりえづきましたが、最初の関門である、食道上部を突破すると思ったより楽になりました。でもやはり体内に異物が入っている状態というのは、気持ちのいいものではないですね。

検査終了後、待合で待っているときに、腹痛と吐気が襲ってきて(よく考えると検査のために胃の中はからっぽなのに…)、気持ちが悪くて、普通に座っていられず、横になりました。車椅子に乗せてもらい、レントゲンを撮ることに。

下腹部をレントゲン撮影するということで、これは症状から胆石が疑われているのかもと思い浮かべつつ、まだ気分が悪い状態継続中。結局、胃カメラの時に胃を空気で膨らませたので、それが腹痛の原因だったようです。すぐに帰れないくらいふらついていたので、点滴を1時間ほど打ってもらい、その間横になって、気分が良くなったので、帰路につきました。

個人的には大変な思いをした一日でしたが、仕事柄、今日の経験は良い勉強になりました。

胃カメラの結果、十二指腸潰瘍と胃炎が見つかり、しばらく投薬治療を受けることになりました。症状の原因が分かってほっとした半面、食生活については見直す必要が…。

とにかくからあげが大好きで、昼ご飯、晩ご飯のメニューとして頻繁に登場し、先日も移転前の閉店セール中の京都ロフトで、半額になっていた、からあげの食品サンプルを買ってきて部屋に飾った矢先だったのですが、脂っこいものを控えた方がいいということで、しばらくからあげを我慢しようと決めました。

うぅ…。一人暮らしで好きなものばかり食べてたんでしょうがないですね。この夏は健康体に戻れるように努めた生活を送らなきゃ。体調を戻して、高校野球も観に行きたいし!

困りました。書こうとしても、書評の記事が書けないです。書き方を忘れてしまったのかな。

新潮文庫から上橋さんの『蒼路の旅人』が出版されたので読みたいのと、100冊目は「あの本」と前々から決めていた本を早く紹介したいので、頑張らねば~。

以下、最近読んだ本です。

『階段途中のビッグ・ノイズ』越谷オサム

『ルパンの消息』横山秀夫

『ボトルネック』米澤穂信

『渾身』川上健一

『「生きづらさ」の臨界』本田由紀 後藤道夫 中西新太郎

『びんちょうタン』江草天仁

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2010年6月30日 (水)

新風館ヴィレヴァン

今日は定時退社後、同僚とラーメンを食べに行った後、烏丸御池の新風館にあるヴィレッジヴァンガードに行ってきました。本の品揃えが自分にとってツボのものがとても多く、眺めていて全く飽きませんでした。

店内に並べられていたムーミンやスナフキン、チェブラーシカのグッズがちょっと欲しくなりましたが、何とか衝動買いせずに店を出ました。

折角本屋さんに来たので、先日発売されたばかりの『宇宙兄弟』の最新刊10巻と、『深夜食堂』の作者である安倍夜郎さんの最新作『山本耳かき店』が気になったので、作者買いしてしまいました。

店内に置かれていたマンガでいくつか気になった作品が、不思議なことに、どれも青林工藝舎という耳慣れない出版社のものだったのですが、気になってしまった以上、いつの間にかまた購入しているかもしれません。

昨日、近所の本屋さんで、今年の夏の100冊のうち、角川文庫と集英社文庫の冊子は手に入れました。サイトを見てみると、新潮文庫も今年の100冊がスタートしていたので、冊子を探しにいこうと思います。

あとは、自分も文庫本ばかり読んでいるので、自分だったら出版社の垣根を越えて、夏の100冊にどの本をお勧めするかも記事にしてみたいですが、まだ100冊には到達してなかったっけかな…。

今、通勤中に高野和明さんの『6時間後に君は死ぬ』という作品を読んでいるのですが、これがなかなか素晴らしい連作集で、読み終わったらまた書評記事をアップしようと思います。

ヴィレッジヴァンガード

新風館

青林工藝舎

新潮文庫の100冊 2010

発見!角川文庫

世界をめくろう。ナツイチ2010(集英社文庫)

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2010年6月28日 (月)

読書のナツがやってくる~

あれ?あれれ?

ぼ~っとしてたら、ひょっとして今週で2010年も折り返しですか?

国民読書年だと気張っていたのに、折角読んだ本も紹介しないまま半年が経ってしまったのですね…。

2010年の後半戦は、更新を再開したいです!

なんとか書評通算100冊は達成したいところ。

そろそろ各社の夏の読書のすすめが出揃う時期ですね。後半戦を前に、今年の前半読んだ本を思い出してみよう。

『サクリファイス』近藤史恵

『男たちは北へ』風間一輝

『ナラ・レポート』津島佑子

『武士道シックスティーン』誉田哲也

『銀二貫』髙田郁

『シアター!』有川浩

『告白』湊かなえ

『インシテミル』米澤穂信

『長宗我部元親』近衛龍春

『食堂かたつむり』小川糸

『最後の物たちの国で』ポール・オースター

『家族の言い訳』森浩美

『こちらの事情』森浩美

『悪夢のエレベーター』木下半太

『いけちゃんとぼく』西原理恵子

『日本人の知らない日本語2』蛇蔵,海野凪子

おっと、ハードカバー全然読んでない。

やっぱり基本的に通勤中の読書なんで、文庫本ばかりですな~。

家の積読スカイツリーにそろそろ登らないとね。

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2010年5月 9日 (日)

土佐をゆくぜよ

私はこれまで日本史において、主に戦国時代に興味を抱き続けてきて、幕末期にはほとんど目を向けることがなかったのですが、2010年、NHK大河ドラマ「龍馬伝」にすっかりはまってしまい、ようやく遅まきながら日本史における幕末期の面白さに目覚め、関連書籍を買っては読み、少しずつ理解を深めていたのですが、ふと思ってしまったのです。

そうだ、高知へ行こう!

かくして数年ぶりに旅の予定を立てて、5月の連休中、土佐めぐりへと旅立ったのでした。

新幹線で岡山まで出て、特急南風に乗りかえ、いざ高知へ。

岡山から高知までは思いのほか時間がかかりましたが、その道中、瀬戸大橋を通過したり、大歩危・小歩危の雄大な景色を眺めることが出来たりと、飽きることなくずっと窓の外を見て過ごしました。

岡山駅で買った駅弁を食べ終え、高知はもうすぐだ~。

JR高知駅に到着。なんとも開放感のある駅舎です。駅のホームからは、駅前で開催中の「土佐・龍馬であい博」の会場を見渡すことが出来ました。

高知駅では、香美市にアンパンマンミュージアムがある高知県ならでは、アンパンマンの大きなぬいぐるみがお出迎え。ちょうど子どもの日の前だったので、ドキンちゃんのモニュメントの近くには鯉のぼりが飾られていました。

高知駅周辺を散策していて気になったのですが、駅周辺の信号機だけが青く塗られていたのは何故なのでしょうか?高知市内の他の信号機は普通の色(灰色)だったので、気になりました。

駅前の高知・龍馬ろまん社中は大賑わい。連休中ということもあって、入口には長い行列が。10分ほど並んで、中に入ることが出来ました。「龍馬伝」で使われた衣装などが展示されていました。

ろまん社中に併設された高知観光情報発信館「とさてらす」には、珊瑚で出来た龍馬像が展示されていて、すごいインパクトがありました。

市内を行き交う路面電車(土佐電気鉄道、通称・土電)は、どの車両もカラフルでした。

で、まずは徒歩で市内を巡ってみることに。自由に歩いて、土地勘を掴むのが自分の流儀なのです。(ただし、この後暑さでバテることに…)

歩道橋から見た高知駅前。

高知名物のぼうしパンを、駅前のコンビニ「スリーエフ」にて購入。一緒に買った、爆弾おにぎりも美味しかったです。

事前に高知の美味しいものを調べていて見つけたのが、「おむすび・たけざき・玉子焼」の名物・玉子焼。イオンモール高知に足をのばし、玉子焼を一本購入。昼食に出来たてを頂きました。素朴ながら王道の味、美味しかった~♪

イオンモール高知内の本屋さんで、高知ならではの本はないかな~と思って見て回っていると、高知コーナーに何やらいいものが。

おぉ、これは土佐弁の本じゃ!これで土佐弁をつかむき。

休日とあって、イオンモール高知はたくさんの人で賑わっていたのですが、ふと聞こえてきた会話の中に、「~き」「~しゆう」といった独特の言葉遣いが混じっていて、あぁここは高知なんやな~と実感して嬉しくなりました。その土地の言葉というものは、やっぱりいいですね。

長距離の移動と、季節外れの炎天下での散策に体力を消耗したため、初日は早めに就寝。高知に来たのにまだ鰹も食べてないよ~、明日こそは絶対に食べるぞ~。

はい、ここから2日目です。早朝の涼しいうちに移動開始。

まずは山内神社へ。立派な大木があり、さすがの風格。

これは近くを流れる鏡川。

鏡川沿いから歩くこと数分、おぉ、あった~、龍馬郵便局。まだ朝早かったので、他の観光客は来ておらず、ゆっくり見ることが出来ました。

ポストの上にも龍馬さんが。

龍馬郵便局のすぐそばには、龍馬の生まれたまち記念館がありました。

坂本龍馬誕生の地。

散策していてふと公園で発見した、くじら~。

朝の散策を終え、さてさて、いよいよ旅の主眼であった桂浜へ。

高知駅から桂浜行きのバスに乗りました。

ところで、バスの旅は楽しいですね♪自分は電車よりもバス派なんだと自覚しました。

桂浜はさすがにすごい人出でした。龍馬ブームによる道路の混雑を回避するため、今年のGW中は一般車両は桂浜に通じる道が通行止めになっており、代わりにシャトルバスが運行しています。

おぉ、これが有名な桂浜の龍馬像か~。まずは銅像の裏側をじっくりと。なかなか裏側はガイドブックにも載ってないので。

う~む、堂々たる素晴らしい立ち姿に唸りました。

とっても暑かったので、名物あいすくりんを頂くことに。優しくてどこか懐かしい味わいでした。

やった~、桂浜だ!ほんまに、ここまで来ちゃったんやな~と感慨にふけること数十分。数組の家族写真のカメラマン役を引き受けました。ここ土佐の地で、人様のお役に立てて良かったです。

それにしても、ほんまにどこまでも雄大な景色。これは心が広くなるはずと、なんだか納得。

桂浜をすっかり堪能し、もう一度龍馬像のもとへ。龍馬像と同じ視線を味わえる「龍馬に大接近」は大賑わい。桂浜に満足していたので、今回は大接近してきませんでした。

よし、次は坂本龍馬記念館へレッツゴー!

坂本龍馬記念館へ近づいていくと、館内への入場制限がかかり、入館を待つ人の長い行列が出来ていたのですが、今回を逃したら次は何年後になるかと考えた結果、並ぶことにしました。

待ち時間、龍馬に扮した記念館の方がずっと龍馬にまつわるクイズを出題してくれていたので楽しく、有意義な時間を過ごせて良かったです。

館内に、司馬遼太郎さんが銅像の龍馬さんに充てたメッセージが展示されていたのですが、これには感銘を受け、じっくりと見入ってしまいました。やはり並んででも入館したのは正解でした。

記念館の屋上から桂浜を眺める。

さて、ここからが大変でした。
(大変になった原因は自分にあるのですが…)

ちょっと観光ルートから外れたところへ行きたくて、先程バスで来た道を、海岸沿いに歩き出したのですが、行けども行けども目的地の目印も見えず、昼食も取らず出発してしまったのでお腹も減り…、暑さも身体にこたえてきて、あぁ軽率な行動をした…と嘆くことに。

歩くこと小一時間。やった~、ようやく看板を発見!

安心したので、近くにあったレストランで少し遅めの昼食をとることに。念願の鰹のたたきを頂きました。新鮮だったので、初めて塩で食べたのですが、香りが違いました、美味しかったな~。

昼食を終え、そこからさらに歩くこと数分。ようやく辿り着いたのは、若宮八幡宮。ここには県内でも屈指の像と言われている、長宗我部元親像があるのです。

いやはや、立ち姿が見事な長宗我部元親像を目の当たりにし、来て良かったと疲れも吹き飛びました。幕末の英雄が坂本龍馬であるとすれば、戦国時代にあって四国の雄と言えば、もちろん長宗我部元親。

私は以前から長宗我部元親が好きで、ここには是非来ようと思っていたのですが、龍馬中心の観光コースから外れていることもあって、人の姿はまばらで、少し寂しく思いました。

いつか大河ドラマで取り上げてほしい武将であり、その生涯は波乱に満ちており、描かれるとすれば非常に面白いと思います。今はその日を楽しみに待っています。

その右手は四国の地を我が手中に収めんとしています。

さて、これで目的を果たしたものの、かなり歩いてきたので今更桂浜には帰れず、どうしようかと、とりあえず高知駅の方向へ歩いてみることに。高知駅まではここから10キロ以上あるので、どこかでバス停を見つけようと、深く考えず、地図を片手に歩いていたのですが、やはり慣れない土地にあって、どこで道を間違えたのか、気づけばそこは高知の港の行き止まり。これはいかん、どうやって帰ろう。

行きつ戻りつすること、計数時間。足は棒になり、ほんまにもうあかんと思った時、ようやくバスの案内所に辿り着き、無事に高知駅まで帰ってこれました。さすがに適当に歩きだしたことは後悔しました。なにせ、途中いくつかバス停があったのですが、すごかったのが祝日・休日は運休、平日は午前に1本だけというバス停があり、これには一人、「少なすぎっ」とつっこみを入れました。

高知駅で買った、土佐小夏。みかんよりも皮は黄色く、甘くて美味しかったです。

夜は、美味しい食べ物が揃ったひろめ市場へ行きましたが満員御礼で座ることが出来ず、食べ物だけ仕入れて帰ってきて食べました。

いよいよ最終日、朝は駅前をぶらぶら。高知中央郵便局。

高知駅のロッカーに荷物を預け、高知城へといざ出陣!

か、か、階段、急!

あれっ、これってもしかして裏側ルートに来ちゃった?

苔むす、素晴らしい城の石垣。

高知城が見えてきた~、陽気にすでに汗ばんできています。

いよいよお城の中へ。ぼんやり写りこんでいるのは、隣にいた観光客の方です。

黒潮の波をかたどった欄間。このデザインはこの後、どこかで再登場しますよ。

ようやく最上階まで登ったど~。

ここから高知市内を一望できます。これは、どの方角だったっけかな?

しゃちほこ!

山内家、そして三菱の源流がここにありました。

エイヤーッ!私、一領具足と申します。

城の石段を降りる途中、外国から観光に来ていた家族とすれ違ったのですが、男の子がニンジャ、ニンジャと連呼していたのが微笑ましかったです。

高知城の入口に立つその背。これは一体誰でしょう?

我は板垣退助なり。

板垣死すとも自由は死せず。

太陽光フラーッシュ!(すいません、眩しかったです)

立派な石垣風の高知県立文学館。思いのほか面白くて、長居してしまいました。

山内容堂について、展示からその生涯を概観することが出来たのですが、えっ!?容堂は武市半平太のたった2歳上!「龍馬伝」だと数十歳離れていると思ってたので、これに一番驚かされました。

高知城の入口には、山内一豊の像がありました。以前、一豊の生涯も大河ドラマになってましたね。

やっぱり後ろからも。

すいません、ルートが逆だったもので、高知城の入口が出口。

高知城を出て、てくてく歩いていると、賑やかな人だかりが。行ってみると、中央公園で「こうち春花まつり」が開催されていました。時間があったので、よさこい鳴子踊りと高校の吹奏楽部の演奏にしばし聞き入りました。いや~良いタイミングで来れて良かったです。

市内をぶらぶら歩き、はりまや橋へ♪

高知駅に戻ってきました。高知は銅像もポスターもパネルも、龍馬だらけです。本当にみんな龍馬が好きで、郷土の誇りなのだと感じました。

駅にこんな置き物がありました。ブレ気味ですいません。

では最後に。職場に高知出身の同期がいるのですが、高知土産といえば「かんざし」ということを教えてもらっていたので、はりまや橋の近くにある、浜幸さんに立ち寄りました。

京都に帰ってから、紙袋のデザインに気づいて感動しました。

やっぱり思い切ってブームに乗って、高知に行ってきて良かったです。

以上、土佐(をゆくぜよ)日記でした。

なお、この記事はかなりの後出し記事です。あしからず。

◎関連リンク◎

大河ドラマ「龍馬伝」

土佐・龍馬であい博

土佐電気鐵道株式会社

イオンモール高知

ショップたけざき

Yahoo!辞書 - ぼうしパン

簡易土佐弁辞典

龍馬の生まれたまち記念館

高知県立坂本龍馬記念館

メッセージ~銅像還暦によせて~司馬遼太郎

高知県若宮八幡宮

ひろめ市場

高知城

高知県立文学館

高知県庁

高知新聞

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2010年1月23日 (土)

92冊目 『セント・メリーのリボン』

読書の醍醐味とは、もちろん人それぞれではありますが、私にとってそれは、無数にある書籍の中から、何らかの縁でその本を手にし、それが自分の読書人生の中でかけがえのない一冊になるであろうという予感がし始めた時の、読書中の幸福感であると言えます。

そんな本との出会いがきっとこれからの人生の中でまだまだあると思うと、自分が読むまで待っていてねという気持ちになり、その本を知るきっかけ、出会うきっかけを求めて、今日も本へのアンテナを張り巡らせているところです。

その本は、自分が生まれる前に書かれているかもしれないし、今現在まだ誰にも書かれていない、将来生まれる作品かもしれません。

他の誰かが何と言おうと、自分が素敵な本と巡り合ったと思えた作品は、やはり誰かに伝えたいと思うものです。ただ、なんだか力んでしまって、スッと記事を書いて紹介することが出来ず、いつの間にかタイミングを逃すということが、もう何度あったかなと思います。

巧いこと紹介しようという見栄を捨てて、素直に紹介できれば、もっとそんな本を紹介していけるかなと自分でも思っており、それがこのブログの課題でもあります。

さて、今回私が紹介するのは、

『セント・メリーのリボン』 稲見一良 2006.3 光文社(光文社文庫)

セント・メリーのリボン』 稲見一良 2006.3 光文社(光文社文庫)

という本です。私はこの作品を手にするまで、この作者の名前を聞いたことがありませんでした。

「いなみ いつら」さんと読みます。そして、残念ながらすでに他界されている稲見さんの作品に巡り合えたことを、読書中に感謝しながら読みました。冒頭で書いたとおり、稲見さんの作品が自分にとってかけがえのないものになる予感がしたからです。

本作は「傑作小説集」と銘打たれ、目次を見ると、

焚火

花見川の要塞

麦畑のミッション

終着駅

セント・メリーのリボン

あとがき

となっており、表題作を含む、5つの中短編で構成されています。

あとがきの中で、著者は、

〝男の贈りもの〟を共通する主題とした。
誇り高き男の、含羞をこめた有形、無形の贈りもの――というテーマでは、今後とも書きたいと思っている。(P239)

と述べられています。

私は頁を捲りながら、その作品の情景があまりにもはっきりと頭の中に浮かんでくることにまず驚きました。登場する人物が「生きている」ためには、当然その「世界」が生きていることが必要とされます。その点、著者が描きだす「世界」は、フィクションではない、本物の時間が流れている「世界」を映し出していると信じるに足りるほど、豊かな情景が広がっていたのです。

そんな作品の情景を生きる登場人物たちも、みな「生きて」いて、彼らがそれぞれの人間関係を紡いでいく様は、どれもが地に足のついた深い人間ドラマとなって、読者である私の心に確かなインパクトを伴って、刻みつけられていきました。

表題作である、「セント・メリーのリボン」は、猟犬専門の探偵業を生業とする、竜門卓の物語です。相続した広大な山林の中に探偵舎を構え、その土地を狙う輩に怯むことなく、自分の生き方を貫く竜門。そんな彼のもとには、いなくなってしまった犬の捜索依頼が舞い込んできます。ある仕事の縁から、盲導犬を探すことになった竜門は、なんとかその足跡を辿っていくのですが…。

勧善懲悪ではない人間ドラマ、罪を憎んで、その人間をも救おうとしてしまう優しさ。これは、稲見さんが描きだす人間に共通することかもしれませんが、器用ではないけれど、確かな自分があって、人とは違っていても自分の生き様に誇りを持ち、心の奥底に優しさを秘めている男たちの物語。

以前読んだ時には気がつかなかった、それぞれの作品の良さにも、再読したことで新たな魅力を感じました。本当にまだまだこれから作品を書いていかれるというところで、亡くなられたということが残念でなりません。残された作品の数々を今後もじっくりと味わっていきたいと思います。

この作品と著者を知るきっかけとなったのは、数年前に読んだ、
『活字の砂漠で溺れたい』さんの記事でした。本当に素敵な出会いとなったので、私もこの作品と、著者の稲見さんの魅力をまだ知らない人に、少しでも知ってもらえたらなと思います。

最後に、再読して、思わず唸った文章の一節を。

木立ちが疎らになって、林が明かるくなった。林の向うに平地が見えた。おれは足を止めた。そのとたん、足元から群鳥がとび出した。鋭い羽音が、おれの心臓を掴んだ。二つ、三つ、四つと鳥は次々と放射状に飛び、藪に消えた。落葉の精のような、コジュケイだった。拡げた短い翼に日が当った瞬間、羽毛の中の銀と朱の色がきらめいた。
落葉を焚くあの強烈な匂いに近づいていた。(P14「焚火」)

◎関連リンク◎

セント・メリーのリボン(光文社)

春のドラマスペシャル 猟犬探偵・竜門卓 セント・メリーのリボン(テレビドラマデータベース)

☆トラックバックさせて頂いた記事☆

優しく枯れていきたい(活字の砂漠で溺れたい)

忘れられた本のために(活字の砂漠で溺れたい)

はっちの太鼓本 太鼓本だ~♪どどんがどんっ!

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2010年1月 1日 (金)

2010年のマイリスト

♪2010年10月

【書籍(購入)】

『NHK歴史秘話ヒストリア コミック版 幕末』 NHK制作班 2009.12 イースト・プレス

『ダ・ヴィンチ 10/11月号』 2010.10 メディアファクトリー

『のぼうの城 上』 和田竜 2010.10 小学館(小学館文庫)

『のぼうの城 下』 和田竜 2010.10 小学館(小学館文庫)

『阪神タイガース栄光の75年』 2010.10 ベースボール・マガジン社


♪2010年9月

【書籍(購入)】

『きょうの健康 2010年10月号』 2010.9 日本放送出版協会

『今朝の春』 髙田郁 2010.9 角川春樹事務所(ハルキ文庫)

『ダ・ヴィンチ 10/10月号』 2010.9 メディアファクトリー

『特上関西肉本』 京阪神エルマガジン社 2010.8 京阪神Lマガジン

『七回死んだ男』 西澤保彦 1998.10 講談社(講談社文庫)

『2010甲子園 Heroes 2010年9/5号』 2010.8 朝日新聞出版

『日常(1)』 あらゐけいいち 2007.7 角川書店(角川コミックス・エース)

『日経エンタテインメント! 2010年10月号』 2010.9 日経BP社

『本の雑誌 328号』 本の雑誌編集部 2010.9 本の雑誌社

『Men's JOKER 10/10月号』 2010.9 ベストセラーズ

『ライバル伝説阪神VS巨人対決60年』 2010.9 日刊スポーツ出版社

【CD(レンタル)】

『青い宝』 やなわらばー 2005.11

『凪唄』 やなわらばー 2004.11

『5年モノ』 福山雅治 2006.12

『MAIDEN VOYAGE』 Salyu 2010.3

『Mr.Children 1996-2000』 Mr.Children 2001.7


♪2010年8月

【書籍(購入)】

『イキガミ(8)』 間瀬元朗 2010.7 小学館(ヤングサンデーコミックス)

『一生懸命 木村拓也 決してあなたを忘れない』 木村由美子 2010.7 中央公論新社

『映画 風の谷のナウシカ GUIDEBOOK 復刻版』 アニメージュ編集部 宮崎駿 2010.7 徳間書店

『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』 高田ミレイ 臼井儀人 2010.7 双葉社

『キュッと曲がって90度! 関西オノマトペ用例集』 豊島美雪&こそっと関西オノマトペ研究会 2010.3 組立通信

『きょうの健康 2010年09月号』 2010.8 日本放送出版協会

『週刊朝日増刊 甲子園2010 2010年8/10号』 2010.8 朝日新聞出版

『進撃の巨人(2)』 諫山創 2010.7 講談社(少年マガジンコミックス)

『ダ・ヴィンチ 10/09月号』 2010.8 メディアファクトリー

『チャリング・クロス街84番地』 ヘレーン・ハンフ 1984.10 中央公論社(中公文庫)

『修理もん研究室(1)』 寺沢大介 2010.5 小学館(ビッグコミックス)

『日経エンタテインメント! 2010年09月号』 2010.8 日経BP社

『脳はなにかと言い訳する』 池谷裕二 2010.5 新潮社(新潮文庫)

『ビッグコミック×藤子・F・不二雄SF短編集 上』 藤子・F・不二雄 2009.3 小学館

『ビッグコミック×藤子・F・不二雄SF短編集 下』 藤子・F・不二雄 2009.3 小学館

『BILLY BAT(4)』 浦沢直樹 2010.7 講談社(モーニングKC)

『びんちょうタン(3)』 江草天仁 2008.3 マッグガーデン(BLADE COMICS)

『びんちょうタン(4)』 江草天仁 2009.2 マッグガーデン(BLADE COMICS)

『BRUTUS 2010年8/1号』 2010.7 マガジンハウス

『へうげもの(11)』 山田芳裕 2010.7 講談社(モーニングKC)

『本の雑誌 327号』 本の雑誌編集部 2010.8 本の雑誌社

『Men's JOKER 10/09月号』 2010.8 ベストセラーズ

『笑いのこころ ユーモアのセンス』 織田正吉 2010.6 岩波書店

『ONE PIECE 巻59』 尾田栄一郎 2010.8 集英社(ジャンプコミックス)

【CD(レンタル)】

『グレイテスト・ヒッツ:マイ・プリロガティヴ』 ブリトニー・スピアーズ 2004.11

『はなよりほかに(初回限定盤)』 熊木杏里 2009.11

『GOLDEN☆BEST/河島英五 SINGLES』 河島英五 2002.11

『Mr.Children 1992-1995』 Mr.Children 2001.7

『VOCALIST4(初回限定盤B)』 徳永英明 2010.4


♪2010年7月

【書籍(購入)】

『「生きづらさ」の臨界』 本田由紀 後藤道夫 中西新太郎 2008.11 旬報社

『あたまわるいけど学校がすき』 川崎洋 2002.3 中央公論新社(中公新書ラクレ)

『一年は、なぜ年々速くなるのか』 竹内薫 2008.11 青春出版社(青春新書INTELLIGENCE)

『おおきく振りかぶって(15)』 ひぐちアサ 2010.6 講談社(アフタヌーンKC)

『大人の写真。子供の写真。II 』 新倉万造 2010.1 枻出版社

『階段途中のビッグ・ノイズ』 越谷オサム 2010.5 幻冬舎(幻冬舎文庫)

『岳(12)』 石塚真一 2010.6 小学館(ビッグコミックス)

『神を見た犬』 ブッツァーティ 2007.4 光文社(光文社古典新訳文庫)

『きょうの健康 2010年08月号』 2010.7 日本放送出版協会

『競売ナンバー49の叫び』 トマス・ピンチョン 2010.4 筑摩書房(ちくま文庫)

『くままごと(4)』 黄島点心 2010.7 徳間書店(リュウコミックススペシャル)

『コミュニティを問いなおす』 広井良典 2009.8 筑摩書房(ちくま新書)

『こんなに違う!世界の国語教科書』 二宮皓 2010.6 メディアファクトリー(メディアファクトリー新書)

『最悪』 奥田英朗 2002.9 講談社(講談社文庫)

『社会力を育てる』 門脇厚司 2010.5 岩波書店(岩波新書)

『ダ・ヴィンチ 10/08月号』 2010.7 メディアファクトリー

『長宗我部』 長宗我部友親 2010.6 バジリコ

『筒井康隆の「仕事」大研究』 2010.5 洋泉社

『ティンブクトゥ』 ポール・オースター 2010.6 新潮社(新潮文庫)

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』 リリー・フランキー 2010.6 新潮社(新潮文庫)

『日経エンタテインメント! 2010年08月号』 2010.7 日経BP社

『Newスーパーマリオブラザーズ ザ・コンプリートガイド』 デンゲキニンテンドーDS編集部 2006.7 メディアワークス

『ねこだらけ』 横山キムチ 2009.8 講談社(モーニングKC)

『びんちょうタン(1)』 江草天仁 2006.1 マッグガーデン(BLADE COMICS)

『びんちょうタン(2)』 江草天仁 2007.3 マッグガーデン(BLADE COMICS)

『本の雑誌 326号』 本の雑誌編集部 2010.7 本の雑誌社

『松岡正剛の書棚』 松岡正剛 2010.7 中央公論新社

『Men's JOKER 10/08月号』 2010.7 ベストセラーズ

『もやしもん(9)』 石川雅之 2010.7 講談社(イブニングKC)

『読んでから笑え!』 2010.6 朝日新聞出版

『龍馬伝 後編』 福田靖 2010.6 日本放送出版協会

『〈私〉時代のデモクラシー』 宇野重規 2010.4 岩波書店(岩波新書)

『「分かりやすい文章」の技術』 藤沢晃治 2004.5 講談社(ブルーバックス)

【ゲーム(購入)】

『ニュー・スーパーマリオブラザーズ』 任天堂 2006.5


♪2010年6月

【書籍(購入)】

『朝日のようにさわやかに』 恩田陸 2010.5 新潮社(新潮文庫)

『家日和』 奥田英朗 2010.5 集英社(集英社文庫)

『いるのにいない日曜日』 三好銀 2009.12 エンターブレイン(BEAM COMIX)

『インシテミル』 米澤穂信 2010.6 文藝春秋(文春文庫)

『ヴィンランド・サガ(9)』 幸村誠 2010.6 講談社(アフタヌーンKC)

『うちのトコでは』 もぐら 2010.1 飛鳥新社

『宇宙兄弟(10)』 小山宙哉 2010.6 講談社(モーニングKC)

『オシムの言葉』 木村元彦 2008.5 集英社(集英社文庫)

『虐殺器官』 伊藤計劃 2010.2 早川書房(ハヤカワ文庫JA)

『きょうの健康 2010年07月号』 2010.6 日本放送出版協会

『ゲゲゲ妖怪百物語 水木しげるの世界』 別冊宝島編集部 2008.12 宝島社(宝島SUGOI文庫)

『これからの「正義」の話をしよう』 マイケル・サンデル 2010.5 早川書房

『コワ~い保険の話』 長尾義弘 横川由理 2010.5 宝島社(宝島SUGOI文庫)

『最新の経済と政治のニュースが世界一わかる本!』 細野真宏 2010.6 文藝春秋

『365日なっとう納豆ナットウの本』 N.A.T.シンジケート 2009.6 読売連合広告社

『ダ・ヴィンチ 10/07月号』 2010.6 メディアファクトリー

『団地ともお(16)』 小田扉 2010.5 小学館(ビッグコミックス)

『ちづかマップ』 衿沢世衣子 2010.1 講談社

『地方別・並列日本史』 武光誠 2010.5 PHP研究所(PHP新書)

『トーキョー・クロスロード』 濱野京子 2010.3 ポプラ社(ポプラ文庫ピュアフル)

『日経エンタテインメント! 2010年07月号』 2010.6 日経BP社

『ハードボイルド・エッグ』 荻原浩 2002.10 双葉社(双葉文庫)

『必要とされなかった話』 三友恒平 2010.4 小学館(IKKI COMIX)

『BRUTUS 2010年6/1号』 2010.5 マガジンハウス

『ぼくは勉強ができない』 山田詠美 1996.2 新潮社(新潮文庫)

『ボトルネック』 米澤穂信 2009.9 新潮社(新潮文庫)

『本の雑誌 325号』 本の雑誌編集部 2010.6 本の雑誌社

『本屋大賞2010』 本の雑誌編集部 2010.4 本の雑誌社

『Men's JOKER 10/06月号』 2010.5 ベストセラーズ

『Men's JOKER 10/07月号』 2010.6 ベストセラーズ

『焼肉手帳』 東京書籍出版編集部 2009.6 東京書籍

『山本耳かき店』 安倍夜郎 2010.6 小学館(ビッグコミックススペシャル)

『夢甲子園!ヒーロー伝説』 2010.6 日刊スポーツ出版社

『ゆれる』 西川美和 2008.8 ポプラ社(ポプラ文庫)

『ルパンの消息』 横山秀夫 2009.4 光文社(光文社文庫)

『6時間後に君は死ぬ』 高野和明 2010.5 講談社(講談社文庫)

『ONE PIECE 巻58』 尾田栄一郎 2010.6 集英社(ジャンプコミックス)

【ゲーム(購入)】

『KOEI The Best 信長の野望・烈風伝 withパワーアップキット』 コーエー 2004.8


♪2010年5月

【書籍(購入)】

『うごかし屋(3)』 芳崎せいむ 2010.4 小学館(ビッグコミックス)

『完全保存版野茂英雄1990-2008』 2008.12 文藝春秋

『きょうの健康 2010年06月号』 2010.5 日本放送出版協会

『告白』 湊かなえ 2010.4  双葉社(双葉文庫)

『渾身』 川上健一 2010.4 集英社(集英社文庫)

『サガ フロンティア2 アルティマニア』 スタジオベントスタッフ 2006.7 スクウェア・エニックス

『聖☆おにいさん(5)』 中村光 2010.5 講談社(モーニングKC)

『その後のツレがうつになりまして。』 細川貂々 2009.4  幻冬舎(幻冬舎文庫)

『ダ・ヴィンチ 10/06月号』 2010.5 メディアファクトリー

『長宗我部元親』 近衛龍春 2010.4  講談社(講談社文庫)

『ツレがうつになりまして。』 細川貂々 2009.4  幻冬舎(幻冬舎文庫)

『どうぶつの国(2)』 雷句誠 2010.4 講談社(少年マガジンKC)

『日経エンタテインメント! 2010年06月号』 2010.5 日経BP社

『バガボンド(33)』 井上雄彦 2010.5 講談社(モーニングKC)

『パッと引けてしっかり使える検査値の読み方ポケット事典』 栗原毅 2009.2 成美堂出版

『本の雑誌 324号』 本の雑誌編集部 2010.5 本の雑誌社

『Men's JOKER 10/05月号』 2010.4 ベストセラーズ

【DVD(購入)】

『カールじいさんの空飛ぶ家』 2010.4


♪2010年4月

【書籍(購入)】

『一個人別冊 歴史人 坂本龍馬の真実』 2009.12 ベストセラーズ

『想い雲 みをつくし料理帖』 高田郁 2010.3 角川春樹事務所(時代小説文庫)

『「かなしみ」の哲学 日本精神史の源をさぐる』 竹内整一 2009.12 日本放送出版協会(NHKブックス)

『キテレツ大百科(1)』 藤子・F・不二雄 1995.4 小学館(小学館コロコロ文庫)

『キテレツ大百科(2)』 藤子・F・不二雄 1995.4 小学館(小学館コロコロ文庫)

『きょうの健康 2010年05月号』 2010.4 日本放送出版協会

『ゲゲゲの女房 連続テレビ小説』 山本むつみ 2010.3 日本放送出版協会

『サクリファイス』 近藤史恵 2010.1 新潮社(新潮文庫)

『鹿男あをによし』 万城目学 2010.4 幻冬舎(幻冬舎文庫)

『思想地図vol.3 特集・アーキテクチャ』 東浩紀 北田暁大 2009.5 日本放送出版協会

『思想地図vol.5 特集社会の批評』 東浩紀 北田暁大 2010.3 日本放送出版協会

『手術数でわかるいい病院2010』 2010.2 朝日新聞出版

『進撃の巨人(1)』 諫山創 2010.3 講談社(少年マガジンKC)

『世界の海賊 伝説と謎』 クリエイティブ・スイート 2010.1 PHP研究所(PHP文庫)

『遷都1300年 奈良の旅』 2009.12 ジェイティビィパブリッシング

『そうだったのか!アメリカ』 池上彰 2009.6 集英社(集英社文庫)

『そうだったのか!現代史』 池上彰 2007.3 集英社(集英社文庫)

『そうだったのか!現代史〈パート2〉』 池上彰 2008.6 集英社(集英社文庫)

『そうだったのか!中国』 池上彰 2010.3 集英社(集英社文庫)

『そうだったのか!日本現代史』 池上彰 2008.12 集英社(集英社文庫)

『ダ・ヴィンチ 10/05月号』 2010.4 メディアファクトリー

『哲学者たちの死に方』 サイモン・クリッチリー 2009.8 河出書房新社

『どうぶつの国(1)』 雷句誠 2010.3 講談社(少年マガジンKC)

『70億の針(4)』 多田乃伸明 2010.3 メディアファクトリー(MFコミックス)

『日経エンタテインメント! 2010年05月号』 2010.4 日経BP社

『陽の子雨の子』 豊島ミホ 2010.4 幻冬舎(幻冬舎文庫)

『本の雑誌 323号』 本の雑誌編集部 2010.4 本の雑誌社

『Men’s JOKER Biz VOL.4』 2010.2 ベストセラーズ

『るるぶ高知 四万十’10~’11』 2010.1 ジェイティビィパブリッシング


♪2010年3月

【書籍(購入)】

『宇宙兄弟(9)』 小山宙哉 2010.3 講談社(モーニングKC)

『SFが読みたい!〈2010年度版〉発表!ベストSF2009 国内篇・海外篇』 SFマガジン編集部 2010.2 早川書房

『岳(11)』 石塚真一 2010.2 小学館(ビッグコミックス)

『きょうの健康 2010年04月号』 2010.3 日本放送出版協会

『現代日本人の意識構造』 NHK放送文化研究所 日本放送協会放送文化研究所 2010.2 日本放送出版協会(NHKブックス)

『玄米せんせいの弁当箱(6)』 魚戸おさむ 2010.2 小学館(ビッグコミックス)

『新書大賞 2010』 中央公論編集部 2010.2 中央公論新社

『図解 古事記・日本書紀』 多田元 2009.11 西東社

『走馬灯株式会社(1)』 菅原敬太 2010.1 双葉社(アクションコミックス)

『ダ・ヴィンチ 10/04月号』 2010.3 メディアファクトリー

『日経エンタテインメント! 2010年04月号』 2010.3 日経BP社

『BILLY BAT(3)』 浦沢直樹 2010.3 講談社(モーニングKC)

『本の雑誌 322号』 本の雑誌編集部 2010.3 本の雑誌社

『Men's JOKER 10/04月号』 2010.3 ベストセラーズ

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』 岩崎夏海 2009.12 ダイヤモンド社

『ONE PIECE 巻57』 尾田栄一郎 2010.3 集英社(ジャンプコミックス)


♪2010年2月

【書籍(購入)】

『あるじゃん増刊 保険完全ガイド2010 2010年03月号』 2010.2 リクルート

『海街diary 3 陽のあたる坂道』 吉田秋生 2010.2 小学館(flowersコミックス)

『男たちは北へ』 風間一輝 1995.8 早川書房(ハヤカワ文庫JA)

『母さんロックで泣く。』 熊鹿るり 2009.9 エンターブレイン(BEAM COMIX)

『活字倶楽部 2010年03月号』 2010.1 雑草社

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 公式ガイドブック 2』 安彦良和 2010.1 角川書店(角川コミックス・エース)

『きょうの健康 2010年03月号』 2010.2 日本放送出版協会

『銀二貫』 高田郁 2009.6 幻冬舎

『珈琲時間』 豊田徹也 2009.12 講談社(アフタヌーンKC)

『生命保険入門 新版』 出口治明 2009.12 岩波書店

『生命保険のカラクリ』 岩瀬大輔 2009.10 文藝春秋(文春新書)

『ダ・ヴィンチ 10/03月号』 2010.2 メディアファクトリー

『デッドエンドの思い出』 よしもとばなな 2006.7 文藝春秋(文春文庫)

『テルマエ・ロマエ I』 ヤマザキマリ 2009.11 エンターブレイン(BEAM COMIX)

『トニーたけざきのガンダム漫画 III』 トニーたけざき 2010.1 角川書店(角川コミックス・エース)

『日経エンタテインメント! 2010年03月号』 2010.2 日経BP社

『日本人の知らない日本語2』 蛇蔵&海野凪子 2010.2 メディアファクトリー

『武士道シックスティーン』 誉田哲也 2010.2 文藝春秋(文春文庫)

『BRUTUS 2009年9/15号』 2009.9 日本放送出版協会

『プロ野球カラー名鑑 2010』 2010.2 ベースボール・マガジン社

『へうげもの(10)』 山田芳裕 2010.1 講談社(モーニングKC)

『本の雑誌 321号』 本の雑誌編集部 2010.2 本の雑誌社

『マンガ「坂本龍馬」伝!』 湯浅ひとし 風巻絃一 2009.12 三笠書房(知的生きかた文庫)

『MERROW [メロウ]』 千田悟史 2009.9 エンターブレイン(BEAM COMIX)

『Men's JOKER 10/03月号』 2010.2 ベストセラーズ

『「龍馬の声」が聞こえる手紙』 原口泉 2010.1 三笠書房(知的生きかた文庫)

『ルポ 貧困大国アメリカ II』 堤未果 2010.1 岩波書店(岩波新書)

【DVD(購入)】

『ミセス・ダウト』 クリス・コロンバス監督 2008.9

【DVD(レンタル)】

『サブウェイ123』 トニー・スコット監督 2010.2


♪2010年1月

【書籍(購入)】

『悪夢のエレベーター』 木下半太 2007.10 幻冬舎(幻冬舎文庫)

『伊坂幸太郎WORLD&LOVE!』 2009.12 洋泉社

『イラスト図解 医療費のしくみ』 木村憲洋 川越満 2008.12 日本実業出版社

『イラスト図解 病院のしくみ』 木村憲洋 川越満 2005.2 日本実業出版社

『海辺へ行く道 夏』 三好銀 2009.12 エンターブレイン(BEAM COMIX)

『NHK私の1冊日本の100冊 感動がとまらない1冊編』 2009.11 学研パブリッシング

『NHK私の1冊日本の100冊 人生を変えた1冊編』 2009.10 学研パブリッシング

『きょうの健康 2010年02月号』 2010.1 日本放送出版協会

『くままごと(3)』 黄島点心 2010.1 徳間書店(リュウコミックススペシャル)

『最後の物たちの国で』 ポール・オースター 1999.7 白水社(白水Uブックス)

『食堂かたつむり』 小川糸 2010.1 ポプラ社(ポプラ文庫)

『図解 幕末・明治維新』 永濱眞理子 2010.1 西東社

『ダ・ヴィンチ 10/02月号』 2010.1 メディアファクトリー

『日経エンタテインメント! 2010年02月号』 2010.1 日経BP社

『ねこみち』 岩岡ヒサエ 2009.12 少年画報社(ねこぱんちコミックス)

『幕末 龍馬の京都案内』 「らくたび文庫」編集部 2009.10 コトコト(らくたび文庫)

『バガボンド(32)』 井上雄彦 2010.1 講談社(モーニングKC)

『本の雑誌 320号』 本の雑誌編集部 2010.1 本の雑誌社

『松下奈緒フォトブック「Laugh&Leilani」』 細野晋司 2010.1 ワニブックス

『Men's JOKER 10/02月号』 2010.1 ベストセラーズ

『邪馬台国はどこですか?』 鯨統一郎 1998.5 東京創元社(創元推理文庫)

『よけいなひと言ハンドブック』 大谷由里子 2009.8 中経出版(中経の文庫)

『陸上競技マガジン 2010年02月号』 2010.1 ベースボール・マガジン社

【CD(レンタル)】

『いままでのA面、B面ですと!?』 GReeeeN 2009.11

『ハジマリノウタ』 いきものがかり 2009.12

『はつ恋』 福山雅治 2009.12

『ヒーロー/明日へ』 FUNKY MONKEY BABYS 2009.11

【DVD(購入)】

『グラン・トリノ』 クリント・イーストウッド監督 2009.9

『ダークナイト』 クリストファー・ノーラン監督 2009.11

『バットマン ビギンズ』 クリストファー・ノーラン監督 2008.7

【DVD(レンタル)】

『グラン・トリノ』 クリント・イーストウッド監督 2009.9

【ゲーム(購入)】

『ドラゴンクエストVI 幻の大地』 スクウェア・エニックス 2010.1

『ラストウィンドウ 真夜中の約束』 任天堂 2010.1

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2010年の読書履歴

更新年月日 タイトル カテゴリー

は太鼓本 は乱打太鼓本

2010年1月23日(土) 92冊目 『セント・メリーのリボン』 小説・物語/文庫 ★17

更新年月日 タイトル カテゴリー

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2010年の更新履歴

更新年月日 タイトル カテゴリー

2010年8月4日(水) See you からあげ 6.はっちのBookマーク

2010年7月5日(月) 28冊目 『地底旅行』 追記1

2010年6月30日(水) 新風館ヴィレヴァン 6.はっちのBookマーク

2010年6月28日(月) 読書のナツがやってくる~ 6.はっちのBookマーク

2010年5月9日(日) 土佐をゆくぜよ 4.はっちのアンテナ/歴史

2010年2月14日(日) 83冊目 『ファイトじじいクラブ』 追記1

2010年2月14日(日) 81冊目 『花散らしの雨』 追記2

2010年1月24日(日) 81冊目 『花散らしの雨』 追記1

2010年1月23日(土) 92冊目 『セント・メリーのリボン』 小説・物語/文庫

更新年月日 タイトル カテゴリー

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2009年12月29日 (火)

回顧2009

今回が今年最後の更新となります。

毎年同じことを思いますが、一年が経つのは本当に早いですね。来年は2010年、21世紀の「00年代」が終わり、「10年代」が幕を開けます。

2006年にスタートしたこのブログも来月で4周年を迎え、5年目に入ります。先日、一度振り返ってみようと、これまでに投稿した記事について、まとめてザ~ッと一通り目を通してみたのですが、やっぱり興味や指向というのは確実に変化していました。昔の方が、もっと「ことば」に対してこだわって関心が高かったのだなと感じました。

今はどうしても手軽な文庫に偏ってしまっており、単行本の積読が増えてきてしまっています。来年は「国民読書年」ということもあり、もっと幅広く活字に親しむ機会を持ちたいなと、そのことを意識して過ごしたいなと思います。

あとは、なんでも構わないので、やっぱり勉強して多くのことを考える時間を持たないと、自分自身が感覚的にすごく鈍ってきているなという自覚があります。休日はなかなか睡魔に勝てないですし。

さて、今年の読書を振り返ると、一番心に残った作品は、髙田郁さんの『八朔の雪』でした。この作品のおかげで、時代小説に対する自分の中の垣根がぐっと低くなって、新たな世界が開けた感があります。

来年以降、みをつくし料理帖シリーズとして、『八朔の雪』『花散らしの雨』の続編を期待するとともに、髙田さんの作品はすべて目を通したいと思います。素晴らしい作家さんに出会えて良かったです。

今年も当ブログの記事を読んでいただいて、ありがとうございました。自分自身の読書の備忘録として更新しつつ、みなさんと多くの作品との出会いや感想を共有することが出来ればこれほど嬉しいことはありません。今後も細く長く続けていきたいと思います。

それではみなさま良いお年を~。

GReeeeN『塩、コショウ』より「空への手紙」

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2009年12月27日 (日)

91冊目 『カタブツ』

新年を前に、近くのスーパーで早くも福袋が並べられていました。ちょっとフライングやなぁと心の中で思いつつも、閉塞感漂う社会情勢が新しい年には打開されていくことを願い、福袋ならぬスポーツジャージ一式が入った福箱を手に取りました。

2009年、今年の書評もこれで最後かなぁと考えながら、今回私が紹介するのは、

『カタブツ』 沢村凜 2008.7 講談社(講談社文庫)

カタブツ』 沢村凜 2008.7 講談社(講談社文庫)

という作品です。

目次を見ると、

バクのみた夢

袋のカンガルー

駅で待つ人

とっさの場合

マリッジブルー、マリングレー

無言電話の向こう側

という6つの短編が収められています。

6つの短編の主人公たちは、性別や年齢、状況はそれぞれ違えど、自分の言動には筋を通し、行動規範を頑なに守ろうとする、いや逃れることが出来ないのかもしれませんが、傍から見ると愚直な、まさに「カタブツ」と言われるような人たちです。

私が特に興味を持ったのは、「駅で待つ人」と「無言電話の向こう側」でした。

「駅で待つ人」は、待ち合わせウォッチングが趣味の男の話です。

待っている人はいい人です。待っている人は、信じている人だから。

でも、ただ信じているだけじゃあ、忠犬ハチ公です。ハチ公がだめだっていうわけじゃなくて……、つまり、ハチ公は犬だから、その行動が立派だったとみんなから称賛されて銅像にまでなったけれど、人間だったら変でしょう、やっぱり。

人間は、疑うことを知っています。人間には論理的な判断力があるから、百パーセント確実なことはないって知っている。一点の曇りもなく何かを確信することは、できないんです。不可能なんです。人間の頭は、そういうふうになっていないんです。

だから、犬の「信じる」が無邪気で純粋なものだとしたら、人間の「信じる」は、不確かであることを知ったうえで、その不安に打ち克つということなんです。未来に賭けるという、とても能動的なことなんです。(P116)

確かに自分にも、そんなに頻繁にはないものの、駅の改札口で待ち合わせをして、先に着いて相手を待っているときに、同じように誰かを待っている人の姿が自然と目に入ることはあります。

この短編では、そんな、「待っている人を見る」ことが目的になっている男の話なのですが、待っている人というのは「信じている」人だという風に捉える視点がなかなか面白くて、共感してしまうところもありました。ただ、この男の話が、ただの問わず語りではなかったところが哀しいところですが。

「無言電話の向こう側」は、これぞまさにカタブツと呼ぶに相応しい男の物語。

いつでも自信満々の友がいる。世界六十億の人間が「甲」だと言っても、自分が「乙」だと思えば乙が正しいのだと揺るぎなく信じていられる、そういう奴だ。

さぞつきあいにくい人物だろうって?そんなことはない。樽見幹人(たるみ かんと)というこの男は、同名の哲学者と同じく理性の勝利の信奉者で、どんなことでも自分で考えて判断をくだすのだが、だからといって、他人の意見を聞かないわけではない。(P238)

仕事を通じて樽見と知り合った俺、須磨陸が語る樽見の人となり。それは、こちらが何を言っても動じることなく、またその言動もブレることがない、常に己の行動規範に乗っ取って生きている男の姿でした。

臨機応変ではなく愚直であり、自分の行動にごまかしがないからこそ開き直ることなく、どんなことでも受け入れようとする。それが時に、周囲に誤解を招いてしまっている男の姿。

ここまでいくと極端やなぁと思いながらも、樽見の考え方に私は結構共感を覚え、しかもところどころ自分の行動規範と重なるようなところもあり(「赤信号」の話など)、語り手の須磨にではなく、気づけば樽見に心を合わせながら読み進めていました。

これほど個性の強い樽見がこの短編だけの登場で終わってしまうのはもったいないなと思うし、もし樽見が登場する話の続編があれば是非読んでみたいです。

作者の沢村さんの作品では、少し前に『黄金の王 白銀の王』が話題になって、読みたいなと思ってからなかなか読めずにいたのですが、この『カタブツ』が面白いという評判を見聞きして、文庫版ということもあり、先にこちらを読みました。現代を生きる癖のある人物を巧みに描いた作者が、『黄金の王 白銀の王』ではどんな個性のある人物を描き、骨太と言われるファンタジーを完成させたのか、来年こそは読んでみたいです。

補足ですが、作者の名前は「凜」が正しく、「凛」とは微妙に違うので検索する際はご注意を。(文字を大きくすると分かります)

正:「凜」 誤「凛」

◎関連リンク◎

カタブツ 沢村凜(講談社)

・『黄金の王 白銀の王』 沢村凜 2007.10 幻冬舎

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