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2006年8月16日 (水)

暑い熱い甲子園!

連日熱戦が繰り広げられている夏の高校野球も、いよいよ今日でベスト8が出揃います。ということで、幸運にもお盆休みが今日まであった私は、甲子園球場へ行ってきました。

高校野球を観に甲子園球場へ行くのは、2003年の決勝戦、「常総学院×東北」戦以来でした。その時は、ダルビッシュ投手(現・日本ハム)を擁する「東北」を応援しましたが、名将・木内監督率いる「常総学院」が4対2で競り勝ち、優勝。木内監督はその大会で勇退されることが決まっており、最後の木内マジックを直接見ることが出来て興奮したことを今でも憶えています。

さて、今日私が応援に行ったのは「日大山形」です。私は生まれも育ちも大阪ですが、地元の「大阪桐蔭」は大会屈指の投手、斎藤君を擁する「早稲田実」と2回戦で激突し、完敗。そんな私が是非勝ち上がってほしいと思っていたのが「日大山形」でした。山形県勢はこれまでの夏の甲子園で、47都道府県で唯一、8強入りを果たしていませんここ数年は「酒田南」があと一歩のところまで行くものの、8強入りの壁は厚く、なかなかその壁を越えることが出来ませんでした。実は「酒田南」には大阪から野球留学をする選手が多く、山形代表ながら大阪出身の球児が多かったのですが、今年8年ぶり14回目の代表になった「日大山形」は、ほとんどが地元山形出身の選手で、地元チームでどこまでいけるか期待していました。そしてなんと、強豪「仙台育英」を破って、ベスト16入り。このチームで壁を破ってほしい、そんな気持ちを胸に応援に行きました。

第88回全国高校野球選手権大会 日大山形(asahi.com)

日大山形、13年ぶり1勝(スポーツ報知)

日大山形“守”役は庄司!“主”将3打点(スポーツ報知)

日大山形甲子園で雪辱!!阿部160球(スポーツ報知)

日大山形が仙台育英を撃破(nikkansports.com)

庄司の超絶美技が日大山形を救う(goo)

甲子園球場に着いたのは9時半過ぎで、第一試合の「福井商×早稲田実」の真っ最中。球場はすでにお客さんでいっぱいでした。さて、テレビではそれまであまり気にならなかったのですが、球場へ来てみると、「早稲田実」の応援団のすごいこと、すごいこと。学生とOBがブラスの演奏と一体となって、攻撃中も守備中もず~っと歌い、応援し続けていました。あれだけの応援をされると、甲子園がホームの阪神戦同様、球場が早稲田色に染まっていくのを感じました。さすがはエースの斎藤君、自身のホームランも飛び出し、7対1で「早稲田実」が勝利。評判通りの強さを目の当たりにして、このチームは勝ち上がるなと確信しました。

さぁ、いよいよ第二試合「日大山形×今治西」が始まりました。1回表に1点を先制されたものの、その裏にホームランも飛び出し、「日大山形」が一挙4点。ついに8強入りが決まったと、1回終了時点で喜んだ私の考えはあまりにも甘いものでした。

両チーム毎回得点で試合は進み、点を取られては取り返して、中盤まで「日大山形」がリード。しかし四国一の強打者、宇高君の「今治西」が、7回表に4点を入れ、8対7とついに逆転。私は「日大山形」の前にある壁の厚さを、この瞬間感じました。しかし、このまま終われない「日大山形」、やってくれました。8回裏に1点を返して同点に!歓喜!!感動!!!そして試合は延長戦に突入していきます。

ところで気になったのが、「今治西」の応援。「早稲田実」とまではいかないものの、見事な応援で球場を盛り上げていました。ただ、よく聞こえてきた大塚愛の「さくらんぼ」、それってどっちかというと「日大山形」の応援ソングだと思ったのは私だけ…。(だいたひかる風)

両校とも、アルプス席の最上段で学ランを着た応援団が大きな校旗を掲げ続けていました。延長戦になり、これは見ているだけで大変そうでした。

試合途中、12時半頃に、球場の方が、

「本日、好カードの試合が多く組まれており、チケットがすべて売り切れました。出来るだけ多くの方に試合をご覧いただけますように、外野席のみなさま席をお詰めいただきますようお願いします」

とアナウンスされました。さすがは高校野球ファン、そのアナウンスに対して、ほとんどの方がすぐに立ち上がって、席をつめていき、多くの空間が新たにできました。選手のみならず、甲子園に来ているファンの清々しさにも気持ちよくなりました。

移った席で、隣には「今治西」を応援しているグループがいました。延長に入り、「今治西」がチャンスをつかめばそのグループが歓声を上げ、私は消沈。「日大山形」がヒットを打てば私は歓喜し、相手方はため息。そんな観客席の攻防も含めながら、気づけば試合は今大会で最も長い13回に突入。そして13回表、0行進の続いていたスコアボードに、とうとう2の文字。「今治西」が宇高君の犠飛の得点も含めて2点を追加したのでした。

試合が動き、球場も「今治西」で決まったような雰囲気が漂ってきました。しかし私はどこか楽観していました。『この試合、点を取られては取り返してきた。このままで終わるはずがない』と。

10対8で迎えた延長13回裏、強打の山形打線が復活し、3連打でまずは1点を返します。さらになんとダブルスチール!これには観客席からもどよめきが起こりました。この時点でノーアウト。さらに相手投手が暴投の間に1点を返し、10対10の同点に!そしてその瞬間はやってきました。満塁策をとった「今治西」、そして秋場君の犠牲フライで…ゲームセット。長い長い延長の末、「日大山形」が11対10でこの激戦を勝利で飾りました。この素晴らしい試合に応えるように、観客席からは拍手が鳴り止みませんでした。そして、ここに山形県の野球史は新たな一歩を踏み出したのでした。

本当に素晴らしい試合を観戦できて、私は幸せでした。そして、最後まで諦めてはいけない気持ちを、執念を、強さを教わった私は、「日大山形」のペナントを買って帰りました。部屋に飾って、あの時の記憶をいつでも思い出せるように。

ありがとう高校野球。素晴らしい試合を続ける球児たちに感謝。

3回戦 今治西-日大山形(asahi.com)

日大山形、山形県勢で初の夏8強入り 全都道府県で最後(asahi.com)

「歴史塗り替えた」 関係者ら、日大山形の活躍に喝采(asahi.com)

日大山形、球史に刻む勝利 県勢初の夏8強(MSN毎日)

日大山形、夏8強の壁に逆転サヨナラ(スポーツ報知)

日大山形ミラクル県勢初8強(スポーツ報知)

日大山形サヨナラで県勢初の8強(Sponichi Annex)

高校野球甲子園大会・詳細記事(山形新聞)

山形・全成績(激闘の記憶と栄光の記録)

日大山形の組織論(YOMIURI ONLINE)

追記1:2006年8月18日(金)

準々決勝の「日大山形×早稲田実」は、試合中盤「日大山形」がリードしましたが、惜しくも5対2で「早稲田実」が勝ちました。やはりエースの斎藤君、クールなマスクであの投球、すごすぎます。大阪も山形も破ったその実力で、このまま勝ちあがってほしいなぁ。さぁ、どのチームが決勝まで勝ちあがるのか、ワクワク♪

先日甲子園に行ったとき、約5時間ほど観戦したのですが、暑くてタンクトップでずっといたので、肩がものすごく焼けて、今もかなり痛いです。観戦される際はみなさまどうぞ、お気をつけ下さいませ。ヒリヒリ。

準々決勝 日大山形-早稲田実(asahi.com)

日大山形あと一歩(スポーツ報知)

日大山形「よく頑張った」県を挙げ8強の壁破った(スポーツ報知)

追記2:2006年8月20日(日)

ついに第88回大会も決勝戦。史上2校目の3連覇なるか「駒大苫小牧」、そして第1回大会から出場の伝統校が初優勝なるか「早稲田実」

「駒苫」のエース・田中君と、「早実」のエース・斎藤君がお互いに譲らず、ついに史上2度目の決勝再試合に。ホームラン数がこれまでの大会記録を大幅に更新し、打撃力が注目されてきた第88回大会でしたが、最後の最後で両校エースの素晴らしい投手力が試合を引き締め、すさまじい延長15回の試合となりました。

これまでは第51回大会(1969年)決勝、「松山商×三沢」の延長18回引き分け再試合が伝説として何度も何度も語られてきましたが、今日の「駒大苫小牧×早稲田実」の決勝戦も、21世紀の名勝負としてこれからずっと語り継がれていくんでしょうね。第88回大会は、記憶に残る試合が多すぎます。第80回記念大会を思い出します。明日の再試合、どちらが勝っても、きっとファンは納得すると思います。選手の皆さん、連日の試合で本当に大変だと思いますが、応援しています。栄冠目指して、両校ともガンバッ!

決勝 駒大苫小牧-早稲田実(asahi.com)

追記3:2006年8月21日(月)

今日は納期前日のため、残業になるのは確実でした。歴史的な決勝戦を見れないことを残念に思いつつ、念のため「熱闘甲子園」を録画予約して出勤。途中でスポーツ紙を購入し、昼休みに同僚のおっちゃんと野球談議。野球の話が出来る時は本当に幸せです。

職場は工場で、テレビもラジオもなく、情報を得るのは不可能。しかし幸運にも、同僚に地域の少年野球チームの監督をしているおっちゃんがいて、そのおっちゃんとは妙に馬が合って仲がいいのですが、外回りの仕事の際にカーラジオで野球中継を聴いてはるので、工場に戻ってくると、そっと情報を教えてくれるのです。

「早実リードしてるで」「ほんまですか!」

その後、早実が駒苫を下して優勝したことを知りました。大会期間中はおっちゃんのおかげで仕事中に試合の情報を得ることが出来ていたのですが、先日の「智弁和歌山×帝京」の試合の時は、「家帰って熱闘甲子園見てみ、歴史的な試合やったで~」と、気を利かせて結果を言わないでくれるなど、なかなかやってくれるおっちゃんです。

で、当然の如く残業があったのですが、予想よりも早く22時半に終了。「熱闘甲子園」に間に合うぞと、意気揚々と帰宅し、「熱闘甲子園」で今日の決勝戦を見ました。ほんまに「早実」のエース・斎藤君はクールですね~。味方が先制、加点しても表情を変えないところにしびれました。「駒苫」も9回に2点を返し、最後までどちらが栄冠をつかむのか分からない好試合に、本当に感動しました。そして「早実」の初優勝!大会中クールな表情を見せていた斎藤君が涙した場面には思わず涙腺が緩みました。

決勝再試合 駒大苫小牧-早稲田実(asahi.com)

思えば怪物投手・松坂大輔の登場から早や8年。とうとう新たな時代の主役が現れたという印象です。世間では、その風格と品のよさから、「ハンカチ王子」との愛称で呼ばれ始めているようですが、大会歴代1位となった投球回数に表れるタフさと、緩急自在のピッチングを思えば、やはり彼も怪物です。ということは、怪物王子…。って怪物くん!?カ~イカイカイッ♪

第88回大会は本当に素晴らしい大会でした。斎藤君は、「大阪桐蔭」の強打者・中田君から3三振を奪い、「鹿児島工」の『流れを変える代打』、甲子園でアイドルになった今吉君との真剣勝負で三振を奪い、決勝戦では延長15回に「駒苫」の主将・4番の本間君に対して試合最速147キロの速球を見せ、決勝再試合は奇しくも北の怪物・田中君を最後のバッターとして、田中君から三振を奪って優勝。野球漫画でもなかなか描けないくらいドラマチックでキャラクター揃いの今大会。その主役は、文句なしで斎藤君で決まりでしょう。

「大阪桐蔭」中田君(asahi.com)

「早実」斎藤君と「鹿児島工」今吉君(asahi.com)

「駒苫」本間君(asahi.com)

「駒苫」田中君(asahi.com)

今日で大会が終わってしまうのが残念で残念でたまりません。一気に夏が終わっていくのを感じます。今年は甲子園に観戦に行けて、斎藤君の投球とホームランを見れて、そして「日大山形」の歴史的勝利を見れて、本当に本当に記憶に残る素晴らしい夏でした。

すべての球児にありがとう。泥だらけの青春はやっぱりかっこよかったです。

第88回全国高校野球選手権 写真特集(asahi.com)

第88回全国高校野球選手権 写真特集(nikkansports.com)

追記4:2006年8月26日(土)

今年の夏の高校野球は終わってしまったにも関わらず、多くの人にとって記憶に残る大会であったせいか、その熱は未だ冷めずという感じですね。そういう私も、今年は大会の余韻にしばらく浸っていたい気持ちです。

夏の甲子園を沸かせた球児たち、そのヒーローたちが全日本選抜チームとして結集し、渡米して米国選抜チームと対戦する、日米親善高校野球大会が今月末にあります。

日米親善高校野球大会(日本高等学校野球連盟)

全日本選抜メンバーを見てみると、恐ろしいことになっていますね。

全日本選抜メンバー(日本高等学校野球連盟)

決勝・決勝再試合を投げぬいた斎藤君、田中君をはじめとして、全員の名前が記憶に残っているほど、投打のヒーローばかりです。バッターは各校の4番がズラリ。あぁ、この試合見てみたいなぁ。

8月は野球一色になってしまいましたが、本当に興奮と感動の毎日が続いて幸せでした。高校野球サイトの王道、『激闘の記憶と栄光の記録』に「激闘甲子園名勝負 激闘・延長戦」というコーナーがあるのですが、決勝・決勝再試合とともに、私も観に行った「今治西×日大山形」戦が追加されました。歴史的な試合を見ることが出来て、この夏に悔いはありません。

激闘甲子園名勝負 激闘・延長戦(激闘の記憶と栄光の記録)

熱闘612球~早実VS駒大苫小牧~(NHKスペシャル)

2006甲子園 Heroes(朝日新聞社)

HERO伝説 栄光への軌跡(朝日新聞社)

週刊ベースボール 第88回全国高校野球選手権大会総決算号(ベースボール・マガジン社)

輝け甲子園の星 88回選手権速報号(日刊スポーツ出版社)

サマーヒーローズ06(日刊スポーツ出版社)

野球選手 なぜタオル使わない?(YOMIURI ONLINE)

追記5:2006年9月25日(月)

今日は、注目の高校生ドラフトの日でした。世代最強のピッチャーと言われている、駒大苫小牧の田中君、楽天が交渉権を獲得しましたね。

一昨年のドラフトでは、東北高校のダルビッシュ選手が北海道へ、そして今年、苫小牧の田中君が仙台へ。球団に地域名を冠して、地域との深いつながりを築く努力をしている各球団にとって、地元に縁のある選手には是非とも入団してほしいとの思いがあるのでしょうが、なかなかうまくいかないものですね。ちなみに、実は両選手とも関西出身です。野手では最も評価されている愛工大名電の堂上選手は、見事地元の中日へ。

個人的には、智弁和歌山の捕手・橋本君の交渉権を阪神が得たことが非常に嬉しかったです。球界を代表するキャッチャー、矢野選手の後を是非継いでほしいです。

ところで、この高校生ドラフトを前に、ある耳慣れない、しかしどこかで聞いたような言葉を聞きました。それは、今年の高校生ドラフト対象選手を指す、「ハンカチ世代」という言葉。

夏の甲子園80回大会で鮮烈な印象を残した松坂選手(現・西武)にちなんで、1980年世代が松坂世代と呼ばれるようになったのは納得できましたが、今夏の大会で活躍した世代が「斎藤世代」ではなく「ハンカチ世代」と呼ばれるのには、やや微妙な思いがします。ただ、何年後かに「ハンカチ世代」と聞くと、今年の夏の大会がより鮮やかに蘇ってくるんだろうなぁ。

ともあれ、世代に名を冠した斎藤君が大学野球で力を更に更につけて、プロの世界にやってくる日が今から非常に楽しみです。

ドラフト会議2006(nikkansports.com)

Yahoo!ニュース 斎藤佑樹

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