« 氷山の一角 | トップページ | 連関に関連した話 »

2006年10月18日 (水)

○冊目 『町工場のマチコお嬢』

このブログでもいくつかの記事で言及してきたことなのですが、「工場」を「コウジョウ」ではなく、「こうば」と読むのが私のこだわりです。漢字は同じでも、読みの違いで全く「感じ」が違います。

(山田く~ん、座布団一枚。おっと、突き飛ばされた~)

なんというか、「こうば」の方が言葉の響きに「人間」を感じるというか、人の血が通っている場所のように思えるんです。「牧場」も「ボクジョウ」よりも「まきば」と呼んだほうが、風が心地良く吹いてくるように思えます。ただし、「運動場」は「うんどうじょう」でいいです。みなさん、それでいいですか?

(みなさん「うん、どうじょう!」)

おおきに~(この一連の流れは一体なんなんだと自問…)

私の勤めている工場はいわゆる「町工場」なのですが、「町工場」は「まちこうば」と読むのが一般的なようですね。今日は残業中に「町工場」について、「まちこうば」か「まちこうじょう」か、あれやこれやと考えていたのですが、その結果、思わぬ方向に思考が飛躍してしまいました。

「まちこうじょう」と「まちこうば」やったら、どっちが親しみやすいやろうと考えていたとき、ふと、この二つの言葉が、

「マチコお嬢」「マチコ乳母」

に変換されてしまったから、さあ大変。「マチコお嬢」と「マチコ乳母」というキーワードから、何らかの理由で両親と離れて暮らし、乳母に育てられたマチコの物語が浮かんできてしまったのです。そんなわけで、今日はいつも本を紹介している感じで、この勝手な物語を追想してみたいと思います。

(以下、私の勝手な物語です。注意!)

さて、今日紹介する本は、

『町工場のマチコお嬢』 朔風はっち 2006.10 なにかが違う堂

です。

マチコは幼くして、お正月の福袋売り場で両親とはぐれてしまい、その後乳母に育てられます。成長し、高校生になったマチコは、寂しさから尖った生き方をするようになっていました。マチコは自慢の腕っ節の強さで、街のクイーン達を一網打尽にしていきました。喧嘩に明け暮れる毎日の中で、マチコが唯一心を許せる存在だったのが、男友達の「ジョー」でした。

ジョーといえば子どもの時は、自分の名前を言葉の語尾につけて、頭には旗を飾って町を走り回る少年でしたが、高校生になった彼はバイクに乗って旗を掲げていたのでした。ジョーの家は東大阪の町工場でした。ジョーは、工場を切り盛りする父親に対して口ごたえばかりしていましたが、額に汗し、真っ黒になった手で機械を操る父のうしろ姿を見て、高校を卒業したら家業を手伝おうとそっと心に決めていました。

ジョーと行動を共にすることが多くなったマチコは、やがてジョーの実家である町工場に出入りするようになります。自然とジョーの両親と打ち解けていくなかで、マチコは二人に「父と母」を感じるようになっていきます。なんとか高校を卒業した二人は、この町工場で毎日を過ごしていました。将来を誓ったマチコとジョーの二人には幸せな時間が流れていくかに思えました。しかし、そんな二人を引き裂くように、ジョーが突然のバイク事故で…。

マチコは失意の中にありながら、ジョーと二人で熱く語った町工場の未来を胸に、着実に技術を身につけていきました。ジョーの両親はいつしかマチコにとって本当の両親のようになり、マチコは二人から信頼と希望を託され、町工場の長になります。昔、寂しさに尖っていたマチコは、厳しい世界にありながら深い人間関係を築いていく中で、持ち前の明るさと面倒見のよさを思う存分発揮するようになっていました。そんなマチコのことを、工場街の人々は親しみを込めて「マチコお嬢」と呼ぶようになりました。

マチコの町工場は確かな技術と日々の努力によって、いつしか一目置かれる工場として知られるようになりました。そしてついに、その技術は国際的な特許に結びつき、マチコの名は世界に轟いたのでした。

そんなマチコの元に、大手企業からの提携話が舞い込みます。マチコはいくら金額を吊り上げられても、その話に応じようとはしませんでした。マチコの心の中には、いつもジョーがいました。

『ジョーとの大切な町工場。私はこの場所で、この町工場でやっていくと心に決めたんだから。』

交渉がうまくいかず、業を煮やした大手企業は、身元を伏せた社員をマチコの工場に送り込みます。彼の名前は匿・名太郎。名太郎の使命は、国際的な特許技術を盗み出し、更には巧みな弁舌で工場員たちに不協和音をおこし、その後、大手企業に引き抜くというものでした。名太郎は早速行動を起こしますが、マチコはすべてを見抜いていました。やがて名太郎は、マチコにすべてを許され、共に働いていくことを決めます。

作戦が失敗に終わり、大手企業はマチコの町工場がある工場街一体を莫大な資金を背景に獲得しようと乗り出します。しかし、工場主らは誰一人としてその話に耳を貸そうともしませんでした。マチコの存在は工場街にとって大きな希望であり、世界を舞台にして、その技術力に対する信頼を競うライバル仲間であり、そして、なによりも大切な「お嬢」だったのです。

負けを認めた大手企業は、マチコにある情報を手渡します。

大手企業のグループ会社の一つであるデパートで、昔ある一組の夫婦が、福袋売り場の混雑の中で記憶を失ってしまった。二人は記憶が戻らないまま、そのデパートで働くことになった。その働きぶりは見事なもので、二人はどんどん出世していった。

マチコ「ま、まさかあなたが私の父さんなの」

社長「最近、ようやく二人の記憶が戻ったんだよ、すまなかったね…マチコ…」

母「マチコ…立派になって、うっ、うっ…」

名太郎「ねえさん…だったんだってさ、へへっ」

マチコは空気の澄んだ冬の朝焼けの中で、ジョーの墓前に手を合わせたのだった。(完)

すいません、「町工場」から相当な飛躍でこんな話を頭の中に描いてしまいました。この変な勢いで、今日は最後まで書き切ります。

『町工場のマチコお嬢』 2007年・新春ロードショー

主演

マチコ:犬神尾仁子(きょうの猫村さん)

ジョー:ハタ坊(おそ松くん)

名太郎:『まんが日本昔ばなし』のエンディングで、でんぐり返しを失敗するも、再挑戦で成功したがんばりやさん

友情出演:猫村さん

注)この記事は、内容も記事自体もフィクションです(大汗)

◎関連リンク◎

きょうの猫村さん(MAGAZINEHOUSE)

|

« 氷山の一角 | トップページ | 連関に関連した話 »

4.はっちのアンテナ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ○冊目 『町工場のマチコお嬢』:

« 氷山の一角 | トップページ | 連関に関連した話 »