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2007年1月10日 (水)

29冊目 『ニッポンの投書』

「笑い」とは何か。求めれば逃げられ、しかし思いがけず掴んでいたりもする。テレビではお笑い芸人さんたちが、日々その技芸を競い合っていますが、なにも「笑い」はプロだけのものではありません。むしろ市井の人々の何気ない日常の中で生み出される「笑い」の方が、狙っていないぶんだけ破壊力が凄まじいのではないかと私は思っています。

さぁ、この本を紹介してしまうのですね。今回私が手に取ったのは、

『ニッポンの投書』 2005.2 宝島社

ニッポンの投書』 2005.2 宝島社

という本です。日常の中の「奇妙」で「変」な言葉や風景を切り取ってはツッコミを入れ続けてきたVOWシリーズ。その姉妹書であるこの本では、いろいろな雑誌や新聞に投稿された文章に光を当てて、ツッコミを入れまくっています。

何なんでしょうか、この一般の人々の爆発的な言葉の力は。決して誰かを笑わそうなんて思って投稿しているはずないのに、むしろ真剣で情熱的な文章が並んでいるのに、笑わずにはいられない(笑)

内容を書くことが出来ないので伝えるのが難しいですが、個人的にはP8、30、36、44の投稿が好きでした。う~む、これでは何も伝わらない(汗)宝島社の本書のページで、内容が一部だけ紹介されています。そしてその『ファストフード』の投稿は、私が好きなP8の投稿だったりします。私と笑いのセンスが一致した方、是非本書を読まれたし。

こんなに面白いのに、ネット書店で今現在、全滅なのは何故なのでしょうか。状況から察するに、この本は好き嫌いがあるんでしょうね。本屋さんや古本屋などでたまたま見つけられたら、是非一度手にとって見てください。日本はまだまだ捨てたもんじゃないと勇気が湧いてきたりこなかったり…。私はこの本から人間の潜在的な生命力の大きさを感じました。(大げさ)

よし、今度は違う方面からいってみよう。投稿がテーマの本ということで、装丁が封書風でなかなか素敵です。封書だけに、水木しげる先生の妖怪ポストの切手がデザインされています。

「あの有名人の投書を大公開!」というコーナーでは、『失踪日記』で時の人となった吾妻ひでおさんが失踪時に投稿していた幻のマンガも掲載されています。ちなみに本書の方が『失踪日記』よりも若干早く発売されています。

おっと、思いがけずいつものペースを乱してしまった。最後になりましたが目次を紹介すると、

第一章 投書のフリースタイル

第二章 苦悩する人々

第三章 テレビ欄の世界

第四章 主張する人々

第五章 売ります買います探してます

第六章 地方紙の世界

第七章 専門誌の世界

となっています。この他にもミニコーナー多数ありです。ページを開くと、左に投稿された本文が、右に投稿へのツッコミ及び感想が添えられています。

この本は読み手を試します。笑うか笑わないかはあなた次第!

なんて当たり前なコメント~、で終わり。

◎関連リンク◎

ニッポンの投書(宝島社)

まぐまぐVOW

はっちの太鼓本 太鼓本だ~♪どどんがどんっ!

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