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2009年3月 8日 (日)

65冊目 『うごかし屋』

さて3月と言えば、新年度に向けていろいろと身辺を整理する必要がある時期ですが、中でも住む場所を移す必要がある、すなわち引っ越しが一年で最も多い時期でもあります。

私も2年前、就職のため京都市に引っ越してきましたが、なにぶん勤務先が決定したのが3月半ばだったため、慌ただしく引っ越したのが入社式の前日で、しばらく大変な日々だったことを思い出します。もう少し早く引っ越せていれば、時間的な余裕があっただけでなく、引っ越し業界の繁忙期に係るなかなかお高い特別料金に悩まされることもなかったのですが…。

というわけで、人それぞれ、「引っ越し」にはいろいろな思い出があるだろうなぁと思いながら、今回私が手にしたのは、

『うごかし屋』 芳崎せいむ 2008.12 小学館(ビッグコミックス)

うごかし屋』 芳崎せいむ 2008.12 小学館(ビッグコミックス)

という本です。

ひっこしの「うごかし屋」の社長「蘇芳(すおう)鉄」は、急死した父親の跡を継いだ元銀行員で、空いた時間にはいつも読書に耽っています。話は一話完結で、その時に鉄が読んでいる作品とひっこしに関わる様々な人との出会いがリンクして物語が進んでいきます。

読書家の主人公が登場する、ひっこしに纏わる物語というのが新鮮で、話の中で紹介された作品も読んでみたくなったため、一石二鳥な感覚で面白く読めました。

私が好きだったのは、『山吹色の箱』という、小説家の先生のひっこしにまつわる話でした。海松先生が「うごかし屋」にひっこしを依頼するのはなぜか。そして鮮やかな七色のダンボール箱の秘密とは。

話の筋とは関係ないですが、私も本好きが高じて、どんどん身重になってきているので、いつか本当に残したい本だけを手元に残して、ものすごく身軽になって、いろんな土地を転々としてみたいです。

まだ1巻が発売されたばかりなので、物語を彩る登場人物としては、番頭さんの孫娘で、軽々と桐ダンスを持ち上げてしまう力持ちの真朱(まそほ)、鉄の父の代から勤めているベテランの花田と東雲と、まだまだ少ないですが、個人的には、いろいろな文学作品が登場するというのが面白くて、また続きを読みたいなと思いました。

本当は、自分の人生をうごかせるのは自分だけなんです。

オレ達「うごかし屋」はただちょっとそのお手伝いをしているだけなんですよ。(瑠璃色の館)

◎関連リンク◎

うごかし屋(小学館)

芳崎せいむ公式サイト金魚屋古書店

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芳崎せいむ/うごかし屋(マンガ一巻読破)

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