カテゴリー「0.はじめに」の4件の記事

2007年1月 5日 (金)

人生本

かなり明けまして、ややおめでとうございます。

折角自分の書庫ブログを持っているのに、本の記事の割合が相当低下してきているので、今年最初の記事は印象に残っている本との出合いを綴ってみようと思います。

「う~ん、う~ん」と唸りながら頭の奥を探ってみたのですが、思い出せた一番昔の出合いは『あな』という本でした。幼稚園児のときに大好きで、お絵かきの時間にこの本のイメージを膨らませて絵を描いた記憶があります。最近になって、どんな話だったかなぁと思い調べてみると、作:谷川俊太郎、画:和田誠だったことを知り驚きました。あっ、そういえば大きなおいもの絵を描いたっけ、『おおきなおおきなおいも』

「あな」(絵本ナビ)

「おおきなおおきなおいも」(絵本ナビ)

小学生のときに一番愛読していたのは『世界の偉人まんが伝記事典』。世界の偉人が勢ぞろい、一人4ページほどに凝縮された成功や悲哀、その人生という名のドラマを何度も何度も読み返していました。確か一番最初に登場したグーテンベルクと、アムンゼンに先を越されたスコットのことが今でも心に残っています。

・『世界の偉人まんが伝記事典』 相田克太 横田とくお 1986 学研

低学年のときに読んだ、『大どろぼうはなぞのドーナツやさん』が好きで、夏休みの読書感想文もこの本で書いた記憶があります。高学年になると児童文学の双璧、『ズッコケ三人組』シリーズと『クレヨン王国』シリーズをとにかく読みました。『ズッコケ三人組の未来報告』は、大人になってしまった世界の話なのですが、すごく心に残っています。忘れてはならないのが、ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』。図書室で借りて、あまりの面白さに、その世界に入り込んでしまうくらいにイメージがどんどん膨らみました。

・『大どろぼうはなぞのドーナツやさん』 山脇恭 1987.10 偕成社

それいけ!ズッコケ三人組(ポプラ社)

福永令三 作品リスト クレヨン王国(講談社)

・『地底旅行』 ジュール・ヴェルヌ 1997.2 岩波書店

小学生のときはあまりマンガを持っていなかったのですが、大長編ドラえもんの『のび太の宇宙開拓史』『のび太と竜の騎士』『のび太とアニマル惑星』は何度も読み返しました。父の持っていた『夕焼けの詩』を読んで、いつしか哀愁漂う子どもに。高学年になってから学級文庫で『はだしのゲン』と出会い、ショックを受けたのを覚えています。『はだしのゲン』を読むために、地域の図書館へも足を運びました。思えば小学生のときは学校の図書室も地域の図書館もよく利用していたなと思います。地域の図書館は嫌な思い出があって、絶対にちゃんと本を毎回返していたのに、ある時借りようとすると、まだ本を返していないからダメと言われ、ショックを受けて足が遠のいてしまいました。その後再び地域の図書館を利用するようになったのは10年以上経ってからでした。

DORAEMON THE MOVIE 25th_COMICS

三丁目の夕日 夕焼けの詩(小学館)

・『はだしのゲン 全10巻』 中沢啓治 1993.4 汐文社

中学生のときは一気に読書量が減りました。本を読んだ記憶もなかなか思い出せなかったのですが、星新一さんの本は愛読していました。それと手塚治虫さんの『火の鳥』を読んで衝撃を受けたのもこの頃でした。中学・高校と、殆ど図書室を利用しなかったことが今となっては悔やまれますが、やはり部活動があってなかなか利用しにくい状況だったということも大きかったと思います。私は中学生のときはブラスバンド部、高校生のときは陸上部で、文化部も運動部も経験しているので、そういう方面の青春モノの本に感情移入しやすいです。高校生のときの読書の思い出は本当になさそうです。部活動がハードすぎたのと、勉強するのに必死で、本を読もうとする気になれませんでした。それでも手塚治虫さんの本は『ブラック・ジャック』『ブッダ』など次々読んでたなぁ。この時期、唯一愛読していた小説が『黒い兄弟』。今でも大きな心の糧になっている素晴らしい本です。

・『未来いそっぷ』 星新一 1982.8 新潮社

・『火の鳥 黎明編』 手塚治虫 1992.12 角川書店

・『Black Jack 1』 手塚治虫 1993.7 秋田書店

・『ブッダ全12巻』 手塚治虫 潮出版社

・『黒い兄弟 上』 リザ・テツナー 1995.1 福武書店

そんな私に転機が訪れたのが、藤圭子に遅れること1年、「16・17・18と~私の人生暗かった~♪」と歌えるほど、どん底の時期。すっかり燃え尽きて、進学校を去った私は、まるで自分を重ねるように『ア・ルース・ボーイ』を読みました。時間はあったので本を手に取るようになり、『遠い海から来たCOO』『スキップ』『ターン』『世紀末の詩』『君たちはどう生きるか』などいい本にも出会いました。そして私が一番感銘を受けたのが立花隆さんの『脳を鍛える 東大講義「人間の現在」』。当時の自分(今もかな)にとって全てが理解出来たわけではなかったのですが、なんとか読み通せたとき、自分の中で何かが変わったと思いました。大学に行って本気で勉強したいと心の底から思いました。これが自分の中で最も人生に影響を与えられた本だと思います。そうでした、この頃にうちのじいちゃんからもらった『風の谷のナウシカ』のコミック版を読んで、これも大きな衝撃を受けました。以後、話がぼんやりしてくる頃に何度も読んでいます。

・『ア・ルース・ボーイ』 佐伯一麦 1994.5 新潮社

・『遠い海から来たCOO』 景山民夫 1992.3 角川書店

・『スキップ』 北村薫 1999.6 新潮社

・『ターン』 北村薫 2000.6 新潮社

・『世紀末の詩』 野島伸司 1998.12 ワニブックス

君たちはどう生きるか(岩波書店)

・『脳を鍛える』 立花隆 2000.3 新潮社

風の谷のナウシカ 全7巻(徳間書店)

教育学部に進学した私は、学生時代は殆ど教育系の本しか読まなかったと思います。大学の図書館で一番初めに自分で手に取った『教育制度』という本に感銘を受けました。一晩でノートに印象に残った箇所を書き出し、その後何度か本のコピーをとって読み返したりしていました。他に、『「学び」から逃走する子どもたち』『学校の役割は終わったのか』『りんごは赤じゃない』などの本が記憶に残っています。Amazonの『「学び」から逃走する子どもたち』のページに、おそらく最初で最後の私のレビューが載っています。当時、書き記していた書庫が、今も微妙に残っています。

・『「学び」から逃走する子どもたち』 佐藤学 2000.12 岩波書店

・『学校の役割は終わったのか』 NHK「日本の宿題」プロジェクト 2001.8 日本放送出版協会

・『りんごは赤じゃない』 山本美芽 2002.5 新潮社

私的書庫(kimu postbox)

悩みは尽きないもので、どう生きていくかを思い悩んでいたとき出合ったのが『獄窓記』でした。この本を読んだのをきっかけに、私も考えてばかりでなく、まず動かないといけないと思い立ち、その時のことは「工場記」に書き記しています。

・『獄窓記』 山本譲司 2003.12 ポプラ社

夏期集中連載 工場記2004 上(kimu postbox)

夏期集中連載 工場記2004 下(kimu postbox)

そんなこんなで今に至るわけですが、私もこの4月からようやく正式に職が決まったので、今年は心機一転、いろんなことに挑戦しようと年初に誓いを立てました。

記事を読んで頂いているみなさま、本年も宜しくお願い致します。

さて話は変わりますが、自分が何を買ったりレンタルしたりしているのかをちゃんと把握しておかないといけないなと思い、去年は初めてリストを作って書き残しておきました。(左サイドのマイリスト)

それを集計してみると、去年購入した本は266冊、図書館で借りた本が124冊でした。そんなに買っているとは自分でも思っていなかったのでちょっと驚きました。その内、新書が28冊、マンガが84冊。う~む、ふむふむ。

……読もう(汗)。

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2006年6月 2日 (金)

「太鼓本」を探して

『ゲド戦記』(スタジオジブリ)のサイトが非常に心地良いので、最近のお気に入りになっています。

ゲド戦記(スタジオジブリ)

サイトを開くと、挿入歌「テルーの歌」が聴こえてくるのですが、画面をSkipせずに聴くと、サビに向けて画面が自然な流れで切り替わっていくのでおすすめです。なぜこんなに心地良いのかと思ったら、「テルーの歌」の作曲をしたのが谷山浩子さんであることを知り、納得しました。谷山さんといえば知る人ぞ知る、NHK「みんなのうた」でも人気の高い「まっくら森のうた」を作詞・作曲された方ですが、私はこの「まっくら森のうた」が子どものころから何だか怖いけれど、不思議ととても好きだったので、谷山さんの名前を見つけて嬉しくなりました。

まっくら森のうた(YouTube)

さて、このブログでは、私はっちが読んだ本を紹介してきたわけですが、いつの間にやら、「はっちの太鼓本」というカテゴリが出来ていたのをご存知でしょうか。

実は以前、本を読んだ後、自分の評価もしくはおすすめ度を星か何かで表そうかと思ったりしていたのですが、自分の中で、その判定が非常に微妙なものになることが何だか気に入らなかったので、結局そのようなことをすることなく更新を続けてきました。ただ、本を読んでいく中で、これは本当に良かったと思える本に出会うことがあり、それについては自分の中で迷うことなく、確信して薦められると思ったので、その本は「太鼓本」として紹介することにしました。

「太鼓本」といっても太鼓の本のことではなく、「太鼓判を押す」と「本」を掛け合わせた、私の勝手な造語です。単純な掛け合わせなので、他にも思いついて使っている人がたくさんいるだろうと、サイト検索してみたところ、意外と見つかりませんでした。当たり前ですが、本当に「太鼓」の本という意味で「太鼓本」は使われていました。そんな中、ようやくうちと同じ意味で「太鼓本」を使っているサイトを発見しました。それは、荒川区立図書館のヤングアダルトページです。

荒川区立図書館 YA

『10代のためのページだよ!』とトップに掲げられている通り、10代のための読書案内ページとして充実しているようです。奇しくも今、話題になっているのが、「中学生はこれを読め!」。

中学生はこれを読め!

おそらく中学生以外の人にとっても参考になる面白い取り組みだと思います。本が好きな人は全国にたくさんいるようですね。以下、関連したサイトとリンクしておきます。

本を推すひと~本屋の親父、先生、東大教官(教育家庭新聞)

東大教官がすすめる100冊(わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる)

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2006年6月 1日 (木)

「変わらなきゃ」と「変わりません」

さてみなさん、これまでこのブログでは純粋に本の紹介を続けてきたわけですが、ずっとどうしようか迷っていることがありました。『本の紹介もしていきたいけれど、このブログで本以外にも気になることについて書いてみたい』という気持ちが沸き起こってきたこと。

非常に瑣末なことではありますが、管理人にとってはブログの方向性を揺るがすことになる、ちょっとした悩みの種となっていました。そして今日、一つの決断。自分の気持ちに沿って、「書きたいのなら書けばいい」という方針で、今後更新していくことにしました。

何とも仰々しい前書きになりましたが、みなさんにとっては、「あっ、やっと更新してる」程度の変化に過ぎないと思います。でも自分にとっては、この変化は、書く楽しみが増え、得意のlink&linkを生かして日々感じたことを残していける、大きな…いや、中くらいの変化になりそうです。そんなわけで、私はっちが綴る「はっちのアンテナ」をこれからどうぞ宜しく。

今日はこのブログの変化とも関わって、「変わる」というテーマで書きたいと思います。

「変わらなきゃ」という言葉が流行したのは、1995年のことでした。日産自動車のCMにイチローが起用され、「変わらなきゃ、イチロ・ニッサン」というコピーは、人々に強い印象を残しました。日産が企業として「変わらなきゃ」いけなかったことと、阪神大震災を経験し、また、経済の落ち込みの中にあった日本の閉塞感を打開するための「変革」を時代が望んでいたこと、そのような状況にあって、「変わらなきゃ」というフレーズは、一企業のコピーという枠を超えて、時代の空気を凝縮した言葉として、1995年の流行語大賞トップテンに入賞するほど人々の支持を得ました。その後、「変わらなきゃも変わらなきゃ」というコピーが登場したことは、「変わらなきゃ」という言葉が、時代の象徴として人々に共有される記憶となっていた証明になるのではないかと思います。

新語・流行語大賞 第12回(1995年)

では、「変わらなきゃ」から10年が経った今も、日本は「変わらなきゃ」を求めているのでしょうか。なんて書いてみましたが、私にはそこまで時代や人々を俯瞰するだけの器量は正直言ってありません。そこで、ここからは私にも分かる範囲のことで書いていきたいと思います。

岩波書店が今年、『岩波新書・新赤版1000点突破リニューアル』において掲げたコピーは「変わりますが、変わりません。」というものでした。装丁は一新しても、時代を経て貫いてきた姿勢は変わらない、そんな思いが込められたコピーです。

岩波新書編集部(岩波書店)

キリンビールは「時代は変わる。ラガーは変わるな。」をキャッチコピーとして、「キリン クラシックラガー」の広告を展開しています。

「キリン クラシックラガー」缶デザインをリニューアル(KIRIN)

キリンラガー CM情報(KIRIN)

これらから伝わってくるのは、「変わらない」ということに対する期待と信頼です。「変わらない」ことが肯定される状況というのは、作り手と受け手、双方が納得でき満足できる、「伝統」という高みにまで発展した状況だと言えないでしょうか。

5月14日、『笑点40周年だよ!さらば圓楽スペシャル!』がテレビ放映されました。映画を見てもなかなか泣けない私はっちですが、長年一緒にやってきて、お互いのことをよく分かりあったメンバー同士が、最後の最後まで毒を吐き合う姿を見ているうちに、涙が止まらなくなりました。「帰ってきたドラえもん」のことを思い出しました。

笑点40周年だよ!さらば圓楽スペシャル!(笑点web)

五代目司会になった桂歌丸師匠は、笑点のこれからについて、このように語っています。

番組が50周年を目指すに当たって『番組をこうしていこう』なんて考えはないですよ。変えようとしたらダメ。マンネリって呼ばれるのが、実は一番ありがたいんです。コレが一番長続きしますから。だから、今のまま、ある意味何もしないのが一番。(『ザテレビジョン』 2006 No.20)

時の流れが速く感じられ、いろいろなものが次々と生まれては消えていく。そんな時代の中で、「変わらない」ということが一つの価値として、人々に支持され、求められている、そんな気がします。

「変わること」が必要だ。「変わらないこと」に価値がある。これらは時代が移りゆく中で、何度も繰り返されてきた、人々のバランス感覚と呼ばれるものなのかもしれません。そんなところで今日はおしまい。

あっ、「なにかが違う。ピンポンパン♪」も、「変わりますが、変わりません。」まだ半年の伝統ですが(笑)

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2006年1月20日 (金)

こんな出だし

さ~さ~さ~、ぶいぶいぶい。

今年は本をいっぱい読むぞ~と決心して迎えた2006年も早や半月が経過。手元に本はたくさんあるのに、なかなか読みこなせない私、はっちは決心しました。

本を読むのに手段は選ばぬ、いっそ紹介するために読んでみるか。

とりあえず、ちょっとの間「ホーム」からは離れ、うまくいったらリンクさせる予定です。文才の無さを痛感しつつ、少しずつ成長できますように。

そんなblogがよ~いどんっ-=≡ヘ(*^。^)ノ

追記1:これから紹介していく本の中で、特におすすめの本は、太鼓判ならぬ『はっちの太鼓本』として、みなさんにお伝えします。

追記2:この記事からも分かるように、「なにかが違う。ピンポンパン♪」では追記システムを採用しています。システムというか、ただ単に関連した話題を繋げていっているだけですが。追記のチェックは、左サイドの更新履歴からどうぞ~。

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